4月になりました。ここ福井でもあちこちから桜の便りが届いています。街が破壊されここそこに遺体が転がっている事態に襲われている国があることなど何も知らないかのように。 「国」とは何なのでしょう。土地、歴史、産業文化、そこに暮らす人々。少なくとも私自身の命は私自身のものであり、例えば首相のものでも誰の所有物でもありません。誰かの一方的な思惑で好き勝手に奪われて構わないはずはありません。また、戦場に送りこまれた兵士たち一人一人も本来誰かに対しそんなことをできる人間ではなかったと思うのです。すべてが異常事態。将来的に自分の国で平和に暮らすために今は勝つまで戦う。戦争の経験のない自分には毎日目にする映像に、これが現実であることに衝撃を受ける日々です。自然の驚異とは全く違う「故意に起こされた脅威」に対する恐怖、どす黒く渦巻く思惑に恐怖を感じます。「戦争反対」はもちろんです。武力を前にして何ができるのか。ただただ一日も早くこの戦争が終わってほしいと(どのような形の決着になるかもかなり心配ですが)願うばかりで自分の無力さをいたたまれなく感じます。
福井県は求人倍率がかなり高い状態が続いています。サンエムの良いころはどこですかと尋ねられ、さてどう答えたものやらと。ものづくりの町工場。業務的には技術のサンエム、製作過程も生産技術も先端を行っている自信はあります。大ベテランの工場長はそのテクニックにおいて日本一の製作技術者だと思います。今、特に感じるのはその大先輩に追いつけ追い越せで一生懸命気持ちを張って頑張っている若い社員たちの頼もしさです。先陣を切って走る者もまだまだ修行中の者も色々ですが、それぞれが成長している姿をうれしく思います。明るいハリのある職場です。もちろん至らない部分もありますが小回りの利く伸びしろたっぷりの会社だと思っています。何より、ひとりひとりの命を、人生を、大切にしている会社です。
と、思っています。